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Blue Discovery   //// 青の発見  PASTEL

Blue Discovery //// 青の発見 PASTEL

青は地球において人類が色を認識できるようになる以前より自然界にはあったはずで
壁画が残されは始めた後期旧石器時代にも 空、水、鳥、花など青色は日常の中にあったにも関わらず青、緑は使われれず、また白もほとんど無く赤、黒、茶、黄土色を使い色彩
を色々と表現しました。
ヨーロッパでは新石器時代に最初の染色技術が現れても赤や黄色に染めて
人類が青を自らの手で作り出し表現が出来るにはとても長い時間を必要だったようです

 

 

染める青の発見

 

 

パステル
学術名:  Isatis tinctoria /イサティス・ティンクトリア
日本語:タイセイ/大青 英語:ウォード/woad  
フランス語:パステル/Pastel des teinturiers
南ヨーロッパを原産とするアブラナ科タイセイ族2年草 と黒海周辺を原産とする説もある

南ヨーロッパを原産とするタイセイを使ったのは
古代ギリシャ人ローマ人ではなくケルト人、ゲルマン人でした
特にケルト人の戦士はウォードレイダー(Woad Raider)と呼ばれ、敵を威嚇するために
タイセイの葉を擦り付けて、顔や体を青に塗っていました
また、エジプトでは死者を葬る際にはパステルで染めた生地で包みました

13世紀からは染色技術の進歩とタイセイの栽培によって発展します。
1230年頃のフランス・パリでは織工はタイセイ以外の染料は使えましたが、
当時のフランス王妃はタイセイを使っての染色は2軒のみの使用に制限するほど
青は特別な色となりました。

14世紀半ばにはパステルを使った染色は南フランスのトゥールーズ・アルビ・カルカソンヌを結んだ大三角地帯を形成しタイセイが多く栽培されその染料を作るためには
タイセイの葉を摘み、臼でひきペースト状の練り物を2-3週間ほど発酵させた
Cocagnes(コカーニュ)と呼ばれる丸いパン状のボールを作り、
数週間にわたり乾燥させるこの工程により作られとても高価なモノとなり青い金と呼ばれ
その繁栄は他の地域より “la vie de cocagne”   極楽生活 ,  “le pays de cocagne“桃源郷
と呼ばれる事になりました

しかし、16世紀末に新世界インドからもたらされたインディゴ染めによって
パステルは衰退することになりますが
伝統的なモノ作りを継承するメーカーと新たにArtisanとしてパステル復活の動きがあります

 


歴史的にケルトの文化が色濃く残るフランス・ブルターニュ地方で1927年に創業した
Fileuse d’Arvor(フィールズダルボー) 社では“French made in Brittany”の哲学のもとにパステルで染色したマリンウェアを製造するメーカーでフランス海軍の
オフィシャルサプライヤーでもあります
また、Basque Shirtsと言われますが、フランス国内では Briton Shirts として呼ばれているようです

 


インド藍
学術名:  Indigofera suffruticosa
日本語:ナンバンコマツナギ、インド藍(あい) 英語: West Indian indigo
亜熱帯・熱帯地域原産のマメ科の被子植物

紀元前7世紀バビロニアの楔形文字で書かれた石板には染色法が記されており
布へのインディゴの浸透と空気にさらし乾燥を繰り返すことで色を濃くしていました
アジア、アフリカから染料インディゴを輸入、その染料はインド藍・木藍の葉から採れる成分インディゴを使いしました。この灌木が生えている地域では新石器時代から染色で使われてたと考えられます
インディゴの語源でもあります

 

クサギ
学術名: Clerodendrum trichotomum
日本語: クサギ(臭木)
臭い木と書かれるように臭気があるが、青色の実を使いインディゴ以外で青く染めることが出来る。一説によると日本では最古の青の染料ともされています。
藍とまつわる歴史があるのでしょうか?

塗る青の発見

Lapis lazuli (ラピスラズリ)
 和名:瑠璃(るり)   サンスクリット語:ヴァイドゥーリャ
顔料ウルトラマリンの原料としてエジプト・シュメール・バビロニアの古代より
珍重され人類が利用した最古の鉱物で産出はシベリア・中国・チベットとくに
古代・中世ヨーロッパにはイラン・アフガニスタンから運ばれ
硬度があり採掘に時間がかかり不純物を多く含んでいるので画家が使えるような
顔料にするには時間と複雑な工程が必要でした

古代エジプトでは
真ん中に金が埋め込まれ目の形に彫ったラピスラズリを魔除けに
クレオパトラはラピスラズリの粉でアイシャドウをしたとされ
青は神聖な色

光る青の発見

 

 

参考
BLEU 青の歴史 Michel Pastoureau  訳 松村恵理/松村剛  筑摩書房
Fileuse d’Arvor   https://www.fileusedarvor.fr/en/
ウィキペディア

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