Cara Cuoio
皮が革になる 鞣す。(なめす)

皮が革になる 鞣す。(なめす)

Tannery(タンナリー)へ

Tannery(タンナリー) はTanner(タンナー) とも呼ばれます
こちらで聞くと規模の違いで小規模の工場をタンナリーと言うことでした
タンナーとは 「皮」を「革」へ鞣す(なめす)工場のことですが

 

  この「皮」を「革」へ加工することを『鞣す』(なめす)と言います

 

”なめし”でとても大切なのは

 

・原皮(げんぴ)

・水

・タンニン(Tannins)・植物の渋(しぶ)

・職人の情熱

 

と言われます

 

 

 

 

原皮

 

今回、2社目にうかがったNUOVA GRENOBLE CONCERIA社では
主にフランス、ノルウェー、デンマーク、スウェーデンからの原皮をつかっていて
品質は牛の品種もさることながら、屋内・屋外飼育の環境やエサによっても変わってくるそうです。やっぱり、糞など衛生面でも良い環境で育った皮が綺麗なようですね

 

そして、世界の中で人が使っているレザー製品は
食用としての副産物の動物の皮を廃棄せず再生して使われています
決して、革製品を作るために動物の命が奪われていることはありません

 

 

 

 

ACQUA (水)

 

”なめし”の品質に大きく関わるのが ACQUA(アクア)。そう、『水』なんです。

なぜ、トスカーナ(Toscana)が、特にサンタ・クローチェ(Santa Croce)に
世界的なタンナーが集まるのでしょうか?

生命の誕生に不可欠な水はその成分で革の柔らかさ、ツヤのある光沢を左右するようです

2015年にお邪魔した ECO PELLE社 さんでは

 

 

L’acqua di Santa Croce è più alta del Chianti.         ←グーグル翻訳です。。

(サンタクローチェの水はキャンティより高い)

 

 

と言っていたことを思い出します

トスカーナの古いタンナーが30mの井戸を使っていましたが
1kmしか離れていない新しい場所に引越しする時に水質調査をしていなかった為に
新しい井戸を45m掘って仕事を再開したが思うような”なめし”が出来ず
2年間苦労した末に130mの井戸を掘り直した程
同じ地域でも水の少しの成分違いでも”なめし”に影響するようです
日本のタンナーさんが集まる姫路でも川が一本違えば、仕上がりが違うと聞いたことがあります
とっても、水が大切なことがうかがえます

トスカーナでは地下水をくみ上げて ”なめし” に使っています
水温が8~15度で安定していて、この土地の地下水が
ベジタブルタンニン(植物なめし)に最適なのだそうです
その水はくみ上げる場所によって成分が違うため、水に合わせて
”なめし”に使うタンニンの配合を各社で行なっています

 

 

 

 

Tannins

 

鞣しにはクローム鞣しもありますが、今回は植物タンニン鞣しのタンナーを訪れましたので植物タンニンについて書きます

タンニンとはカテキン類でボクたちの生活の中ではお茶、コーヒー、赤ワイン、柿渋で聞くことがある渋味のことなんですが、その渋味の成分が美容や健康に効果がありますよね

皮革の”なめし”にも そのタンパク質に作用して組織や毛穴を引き締める・殺菌防腐効果があり、中まで浸透して組織自体を安定させます

 

皮革につかうタンニンは

ミモザ(樹皮)・カブラッチョ・チェストナット・タラ(実のさや)・ミラボム(実)・ガンビア(葉)・スマック(葉)・ボロニア(どんぐりのかさ)などが使われ
タンニンの抽出方法はお茶やコーヒーと同じでお湯を使います

 

猟犬の足裏の肉球に薄めて塗って硬くして怪我防止のために利用したりするそうです

昔はタンナーで働く職人は仕事で手が真っ黒になるので、仕事が終わって、遊びに行くと
「どんな仕事をしてるの?」「どうして手が指が黒いの?」って聞かれるので
(たぶん、女性からでしょうね)

「フォトグラファーなんだ」って冗談で答えてたそうです。
(言い訳の理由が今ひとつ???ですが)
また、カプチーノやミルクティを注文すると牛乳がタンニンに反応してヘビーな飲み物になるそうですが、、、あまり飲みたくはないですね。(笑)

そして、最後にもっとも大切なのは

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