革を なめす ことにおいて大切なのは
原皮・水・タンニン そして、職人たちの情熱です
職人は言います
人が人間であり続けるためには
頭で考え、手で実行する。
古代ギリシャの哲学者 アナクサゴラス は
「手は人間のそのものだ」だと
もっと、現代人は手を使おう
手を動かさないと頭と手の関係を弱めてしまい
人の特質を衰えさせるのではないか?
私たちは動物の命から頂いた原皮にもう一度、命を吹き込みます
原皮は1枚1枚、人間の顔のように個性があり、違います
職人はその1枚の原皮の最高のクオリティを引き出すために
しっかりと原皮を吟味しその日の気温、湿度をもとに
タンニンを配合します
毎日、毎日。1枚、1枚。違いがある中から
最高を求めるために、私たちは頭を使い、手を動かし日々、戦っています
価値の高い消費は文化と伝統を持ち
誰がどのようにして作ったのかが分かっているモノには物語があります
そうしたモノは長く使う人に寄り添います
そうしたモノは話す相手を選びます
対話ができる人は想像にクオリティに価値を払う人です
均一を求める人とは対話をしません
クオリティと均一は同義語ではなく
均一であることがクオリティの高さではありません
私たちは考え、理解し、散歩し話すことで時間を取り戻します
思想家 ニコラス・カーは「我々の脳は変化します。注意散漫な中にいると
それに適応してしまいます。その結果、情報に流されるのです」と言います
知性とは情報に流されず、自分自身の個性やスタイルを持つことです
私たちが挑戦することに考える時間使って見てください
そして、手を動かして見てください
モノづくりの哲学のようなメッセージを授かりました。